会 場: 大阪大学中之島センター 3F 304講義室 
[大阪市北区中之島4-3-53  電話(06)6444-2100]
交 通: 京阪中之島線 中之島駅より徒歩約5分
(アクセスマップ:http://www.onc.osaka-u.ac.jp/
主 催: 日本塑性加工学会
協 賛: 日本鉄鋼協会,日本金属学会,精密工学会,日本機械学会,日本材料学会,型技術協会,日本金属プレス工業協会,自動車技術会,日本鍛造協会,日本ねじ工業協会,素形材センター,日本金型工業会
趣 旨: 塑性加工に携わる研究者・技術者にとって,対象とする材料特性を理解することは必要不可欠です.塑性加工の対象となる材料は多種多様で,その変形特性もバラエティに富んでいます.ところが塑性加工を専門とされる研究者,技術者は材料組織と機械的特性の関係について必ずしも明るい方ばかりではないのが現状です.そこで本セミナーでは,このような研究者,技術者向けの塑性加工に必要な鉄系材料を中心とした材料知識を体系的に解説します.
プログラム: 開会の辞 (10:00~10:05) 日本塑性加工学会企画委員長 前田 恭志君
    司 会 東京大学 古島  剛君
時 間 内   容 講 師
10:05~11:25 炭素鋼の組織と基礎特性および鋼の結晶粒超微細化:鉄鋼材料の特徴は,多様な組織を制御して幅広い特性が得られる点にある.鉄鋼材料の基本となる炭素鋼について,基本となる種々の組織とその力学特性を組織形成原理から説き起こした上で,超微細結晶粒鋼に関する最近の進展についても紹介する. 京都大学
辻 伸泰君
11:25~12:15 合金鋼Ⅰ(機械構造用合金鋼)の基礎および鍛造用鋼の動向:機械構造用合金鋼の基礎として,JISに規定される鋼種についてその分類及び性質を概説するとともに,特に鍛造技術に関連するJISに規定されない鋼種の最近の開発動向として,制御鍛造用非調質鋼および冷間鍛造成形性や結晶粒粗大化特性に優れる合金鋼の開発事例について紹介する. 大同特殊鋼㈱
井上 圭介君
12:15~13:15 昼   食 ・ 休   憩   
13:15~14:05 合金鋼II(TWIP鋼,Mn鋼):オーステナイト鋼の一種である高マンガン鋼について,引張変形特性を中心に説明する.ハッドフィールド鋼に始まりTWIP鋼に至る高マンガン鋼の歴史を紹介した上で,当該鋼種において特徴的な材料組織である積層欠陥,変形双晶などと変形特性の関係について,引張試験結果や各種組織観察結果の実例を交えて議論する. 物質・材料研究機構
上路 林太郎君
14:05~14:55 高張力鋼板の種類と特徴:近年,燃費や衝突安全性の向上を目的に自動車用鋼板の高強度化が進んでいる.高張力鋼板にも多くのバリエーションがあり,部品性能のほか,加工方法によっても最適な鋼種を選ぶ必要がある.本講演では最近開発されたものも含め各種高張力鋼板の種類と特徴について加工性に主眼を置いて概説する. JFEスチール㈱
瀬戸 一洋君
14:55~15:10 休   憩   
15:10~16:00 ステンレス鋼の加工特性:ステンレス鋼には,オーステナイト系,フェライト系,フェライト+オーステナイト系等多数の鋼種がある。その加工特性は、化学成分やミクロ組織により変化するため、各鋼種の特性を理解し活かす加工方法を選択することが重要となる。本報告では、代表的なステンレス鋼を取り上げ、加工特性に及ぼす化学成分と組織の関係を解説する。 新日鐵住金ステンレス㈱
石丸 詠一朗君
16:00~16:50 薄鋼板の特性とプレス成形性:薄鋼板の用途は自動車部品・容器類をはじめ建築用部材,電機器具筺体など広範囲に亘っており,その素材の適用産業分野での必要機能を認識しながら材料開発が進められてきた.高機能な薄鋼板が開発されてきた経緯や、薄鋼板に欠かせないプレス成形性について述べる. 新日鐵住金㈱
吉田 亨君
定  員: 90名(定員になり次第締切ります.)
参 加 費: 会員・賛助会員・協賛学協会個人会員6,000円,学生3,000円,一般9,000円
テキスト: 当日レジュメを配布いたします.
申込方法: 本ページ右上の,「参加申し込み」よりお申し込みください.
web 上の参加申し込みは,1月20日に締め切りますので,締め切り後は当日受付にてお申し込みください.
なお,定員超過の場合は,締め切り日前に受付終了となることがございますので,ご了承ください.
・開催日の3週間前位から請求書・参加券をお送りします.5営業日前までに届かない場合は事務局へご連絡ください.
キャンセルは1月24日まで受付いたします.
・キャンセルは電話では受け付けておりません.問い合わせフォーム(本部企画行事関係)より,キャンセルの旨と行事名,申込番号,参加者名をお知らせください.
注  意: 昼食は各自でお願いします.講演中の撮影・録音は禁止します.
参 加 費:
会員・賛助会員・協賛学協会個人会員6,000円,学生3,000円,一般9,000円